日本時間3月3日、「SNY」のアンディ・マルティノ記者が報じたところによると、ブリュワーズはエンゼルスとメッツでゼネラルマネージャー(GM)を務めたビリー・エプラー氏をスカウティング部門と野球運営部門の特別アドバイザーとして採用したようだ。エプラー氏はメッツGM時代に故障者リストを不正に使用していたことが判明。2024年シーズン中は「不適格リスト」に登録され、職務停止処分を受けていたが、球界復帰が決まった。
現在49歳のエプラー氏は2000年にロッキーズのスカウトとして球界での活動をスタートし、ヤンキースではGM補佐まで上り詰めた。その後、複数の球団のGM候補に挙がったが、2015年オフにエンゼルスのGMに就任することが決定。エンゼルスではマイク・トラウトを中心としたチーム作りを進め、大谷翔平、ジャスティン・アップトン、アンソニー・レンドン、アンドレルトン・シモンズらを獲得したが、ポストシーズン進出を果たすことはできず、2020年シーズン終了後に解任された。
2021年オフには4年契約でメッツのGMに就任することが決定。しかし、2023年10月に突如辞任を発表し、その後まもなく、故障者リストの不正使用によってMLB機構の調査を受けていることが報じられた。調査の結果、2022年と2023年に不適切な故障者リストの使用があったことが判明。2024年2月に「2024年シーズン中の不適格リスト入り」という処分が下された。
ちなみに、実際に故障していない選手を故障者リストに登録するという手法は、これまでMLBで当たり前のように行われてきたやり方であり、エプラー氏の不正が告発された際には、一部の野球関係者のあいだで小さくない混乱が発生した。「他球団でも同様のことが行われているのに、なぜエプラー氏だけが処分を受けたのか」というわけだ。エプラー氏がメッツのフロントオフィス内で不評を買っていたとの噂もあるが、真実は定かではない。
The post ビリー・エプラー氏がブリュワーズの特別アドバイザーに就任 first appeared on MLB.JP | MLB日本語公式サイト.